2、ハワイでの個人セッション(第1回)
1日目(2001年6月29日)
(3)過去生について
フ: それでは、あなた個人について焦点を合わせよう。
{しばらく沈黙して私の存在にチューニングを合わせていたフーマンは、おもむろに語り出した。}
あなたは、まもなくマインドの変容を体験するだろう。 その為には、マインドの根っこの部分を落とす必要がある。 あなたのマインドの一部は非常に強い。 だから、それを落とす必要があるのだ。
そして、ノーマインド(無心)のスペースへ開いていく必要がある。 このノーマインドが、ステート オブ プレゼンスと出合うとき、あなたは全一性(wholeness)を体験する。 それは、あなたの中心(センター)がどこにもない、という体験だ。
今のあなたは、自分の中心としてのプレゼンスが、体のこことかあそこという感じで捉えている。 しかしノーマインドの体験をもっともっとするようになると、あなたはだんだんと自分というものが消え去って、どんどん広がり始める。
私があなたに望むのは、その事だ。 そのためには、あなたの中のマインドそのものが変容する必要がある。 スピリチュアルのワークとは、その事に働きかける事と言って過言ではない。
プレゼンスやビーイングやハートといった境地は、だんだんとマインドを変容させるし、教師の臨在もマインドを変容させる。 そうして実際に、マインドがどんどんと落ちていく。
今生のあなたのゴールは、ムクシャ(Muksha)すなわち解放だ。 この生において、あなたは「自由」になりたがっている。 あなたにとってその願いが非常に強いのが、私には見える。
人にとって人生のゴールは、「愛」だったり「智慧」だったりするが、あなたの場合は本当の「自由」という強い感覚であり、広大なプレゼンス、純粋意識、 UNIVERSAL I AM 以外誰もいないというレベルの、本当の自由を求めている。
だから、「あなた」と言う主体が、つまり全ての境地を体験する主体としてのまさにME(私)がもっともっと透明になって行く必要がある。 つまり「あなた」を落とすという事だ。
それから過去生において、あながたどこからやって来たのかという事に関してだが、、、、。
あなたは2つの生にわたって修行僧として生きてきた。それが今生において強い影響を及ぼしているのが見える。
1つの生ではタイの小乗仏教の修行僧として、森の中で独りで過ごしてきた。 実際にはとてもハッピーな生を送っていた。 料理が得意で、しばしば寺院を訪れては料理人として働き、みんなに喜ばれていた。
次の生では日本の禅寺で、大変厳しい修業をしていた。 日本のどこかの山の中の寺院で、その寺院の近くには滝があって、毎朝早く起きて冷たい滝に打たれ、厳しい修行を積みながら公案に取り組んでいた。 マインドをぎりぎりまで追い込む所までは行ったが、最後までマインドを落とす事が出来なかった。
晩年になって、遊行を続けている男と出会った。 彼からチベット仏教とタントラの道がある事を知り、それが自分に合っている事を理解した。 しかしその生で残された時間はなく、人生を完結する事が出来なかった。
だから今生で、あなたはOSHOに強く惹かれたのだ。 OSHOはチベット仏教とタントラの道とに深い繋がりを持っている。 OSHOの道はカラフルで、孤独で厳しい修業の道ではなく、全てを受け入れてもっとハートを開きエネルギーを開いていくやり方だ。
今生でのOSHOとの出逢いは、マインドという殻を破るためのものだった。 前生において、あなたはマインドを最大限に使い限界へ到達した。 しかし、マインドの殻を破ってノーマインド(無心)へと到達は出来なかった。
あなたにとって仏教の道はすでに終わっている事を、あなたは理解している。 あなたはもっとエネルギーに働きかけ、自分を開いていく道が必要だったのだ。
だから今生のあなたは、厳しい修行の道に惹かれると同時に、優しくハートを開いていく道にも惹かれている。 あなたの中にその両方のエネルギーが存在する。 そして厳しくマインドを集中し修練する道の方は、もう終わっている。 あなたは優しくエネルギーを開いていく道、手放していく道を探求しなければならない。
ステート オブ プレゼンスの道は、過去生でやってきた修業の道と非常に似ている。あなたにとっては仏教の道であり、既に歩んできたとてもなじみ深い道だ。 あなたはプレゼンスに到達したのだから、それはもう問題ではない。 しかし、あなたはもっと広がってマインドを完全に開いていく必要がある。 それは、「消え去る」という事だ。
あなたが、ハワイにいる間に、もっと手放すことを学びなさい。 たった今、私はあなたのMEへ働きかけている。 一年後はあなたの方向はちょっと違ってくるかも知れないが、今あなたが必要な全てはノーマインドとビーイングへ手放して、あなたが消え去ると言う事だ。
あなたが過去生で学んだスピリチュアルなワークは、今生においてその果実を得る事ができ、私はそれを得ることを助ける。
今生あなたの過去生の果実は、違った在り方で戻ってくる。 あなたは、禅の修業に強い魅力を感じているが、それは過去生からのものだ。 極端に集中するやり方はアドヴァイス出来ない。
ハートと恩寵、そして広がりというものが、あなたの過去生にはなかった。 もっと、ビーイングに働きかけてそれが広がっていくようにしなければならない。
今から5年くらい後になると、だんだんとあなたは「チャンネル」となる。 あなたを通してもっともっとガイダンスがやってくるようになり、その事が明確になるだろう。 今生、あなたにはするべきたくさんのワークがある。自分に対して、そして人々に対しても働きかけを行うだろう。
オーガナイザーとしての役割も形を変えて、人々の人生の決定に影響を及ぼすような新たな役割も演ずるだろう。 だからこの道を選んだ事はビューティフルだ。
{しばらく間を置いたフーマンは、ただちには信じがたい事を言い始めた。}
修業僧としての2つの生のさらに前の生で、あなたは大金持ちで多くの妻がいた。あなたのオーラとエネルギーは、何生にも渡って日本にいた事を顕している。 大勢の妻達に囲まれて、広大な領地と屋敷を持ち、パワフルで有名な男だった。
そして人々に対して、非常に平等に寛大に扱った。 どこかの領主だったようだ。善政を施したので、人々から愛された。
しかしその人生の最後に、ある僧侶があなたの家の近くを訪れた。 彼の話に非常に興味を持ったが、周囲の人々に対する大きな責任があり、出家してそれを体験する事はかなわなかったのだ。
私がこの事を語った理由は、あなたは人々に対して責任ある立場におかれる事が、ある意味で自然である事を伝えたいからだ。 人生において、何度もそういう立場に立たされるだろう。 あなたには、それが出来る。
人々はあなたを信頼して繋がりたいと思う。 管理や決定権を持ち人々に影響を与える立場に立たせられるが、それがあなたの人生の一部なのだ。
将来は、頭であれこれ思い悩むことなく、より自然な形で「あなたにはこれが必要だ、ああすると良い。」と人々にはっきりと言えるようになる。 それと同時に、何事にも煩わされる事なく独りで過ごす、完全な自由のスペースも持てるようになる。 両方が与えられるのだ。
富と権力を持っていたあなたは、次の生でそれを手放して出家して僧侶となった。正反対の体験をしたかったからだ。 今生では、その両方の生が戻ってくる。
あなたは今のところ非常に精神的な道を歩んでいるが、やがて過去生の富と権力を有していた時のエネルギーが開いて、その時の良いカルマが戻ってくる。 やがてたくさんのお金と人々に働きかける能力(例えば物事を決定させる力とか、、)が戻って来るだろう。 過去生において、人々を搾取することなく平等かつ正義感に溢れた扱いをしていたのだから、それらがまもなく戻って来ても私は驚かない。
今話した事は、すでにあなたの性質の中に既に潜んでいる。 だから、お金と力がやがてあなたの所へもどってくる事に慣れる必要がある。 そうする事で、何かが完結する。
しっかりとスピリチュアルな道を歩み、同時に世間にいてお金と力を持ち、なおかつその両方を超越するのだ。 過去生においては、その一方づつをやってきた。 今生は、その両方の生をやって、それらを超えるのだ。 わかるかな?
あなたの魂はこのように進化する道を選んだ。 あなたはとてもよくやっている。
{新約聖書に疑り深いトマスの話がある。イエスが復活しても「この目で見て確かめない限り」信じようとしなかったそうだ。私もどちらかと言うとトマスのカテゴリーに属する。 長いことスピリチュアルな世界に関わってきたが、過去生に関してもずっと半信半疑だった。
しかしフーマンの語った2つの過去生は、腑に落ちるものがあった。 禅寺で最初に坐った時の衝撃的な体験とか、初の海外旅行で訪れたタイのチェンマイの寺院で感じた非常に懐かしい感覚とかが鮮やかに甦ってきた。
また当時私は滝業に凝っていて、地元の旭滝という場所へ毎日のように通って滝を浴びた後で瞑想していたのだが、以前そこには禅寺があったと言う。 もしかしたら修業していたのは、その禅寺だったのだろうか? とにかく修行僧だったと言うストーリーは、今までの人生経験に照らし合わせても納得がいくものであった。
ところが、自分が大金持ちで大勢の女性に囲まれていた時の良いカルマが戻ってくるという話は、俄には信じられなかった。女性扱いは下手だし、お金の世界とは縁遠い人生を歩んできたからだ。
しかし確かに一度も物質的に困ったという体験はない。 過去を振り返ると色々な人に助けられ、裏切られた経験も殆どなく、非常に運の良い人生を歩んできた事は事実だ。
しかし「今まで運が良かったのは偶然で、次回はダメかもしれない。」と将来を悲観的に考える習性があり、そこからの脱却は容易ではなかった。
フーマンにそう言われてから少しずつ、単なる偶然と思い込んでいた運の良さの背後にある必然性に気づき始めて、もしかしたらそうなのかも知れないと思い直し始めた。 またごく最近、実家の庭先が発掘調査されて、歴史上の有力領主の敷地内に我が家が建っている事が証明されるに及び、フーマンの語ったストーリーをようやく受け止め始めたのである。}
フ:しかし、マインドの要素をまもなく変容させる必要がある。 それでは、あなたにエネルギー的に働きかけよう。 私が人に働きかける時は、最初に相手を見て、相手のエネルギーに集中する。 そしてガイダンスが私を通して話させる。 それから手を通して、エッセンスをあなたに伝達する。
それじゃ、しばらくあなたを見つめるので、あなたもただ在って、、。 私を見つめてもよいし、目を閉じてもよい。 ただリラックスして、、、。
{今生のゴールがムクシャであり解放であると言われた事は有り難かったが、「消え去る」という事には抵抗を感じた。このまま質疑応答が終わってしまいそうだったので、慌ててフーマンの言葉を遮った。}
(4)もう一度の転生
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