2、ハワイでの個人セッション(第1回)
1日目(2001年6月29日)
(2)フーマンのワークとOSHOとの関わり
フーマンとの距離は3メートル以上はあったが、フーマンの存在感が大きいのでもう少し距離が欲しいくらいだった。
これから始まるセッションに期待と不安が入り混じったが、努めて自己のプレゼンスに止まるようにした。 しばらく私の目をじっとのぞき込んでいたフーマンは、やがて親しげに話しかけてきた。
フーマン:あなたはOSHOのサニヤシンなんだね。何年くらい?
キヨタカ:18年になります。
フ:アジズのワークを受けてから、一年くらい経つのかな?
キ:ええ1年半です。 99年の末にインドでアジズに会って、彼の明晰さに驚きました。 日本でリーラスペースというセンターを運営しているので、さっそく日本に招待したんです。大成功でした。
フ:それは素晴らしい、良かったね。 あなたはステート オブ プレゼンスを確立しているね。
キ:はい。今年の2月にインドでアジズの10デーズリトリートに参加して、「確立した」とアジズから言われました。
フ:確かに。今のあなたは、プレゼンスの統合も起こっている。 それでは、何か質問とかはっきりさせたい事があるのかな?
キ:質問は非常にたくさんあります。 特に、あなたは他人の過去生が見えるという噂があるので、私の過去生が今の仕事とどう関わっているのか知りたいのですが?
フ:イエス。私が人々にスピリチュアルなワークをする時は、その人がどこからやって来たのかをまず見る。 全ての過去生ではなく、その人のスピリチュアルなルーツがどこにあるかを見る。なぜなら、それらは全て繋がっているからだ。
そしてその人の潜在的可能性を見て、スピリチュアルな面でどこへ向かっているのかも見る。あなたの運命の一部つまりブループリントはこうであり、時間の中であなたの魂はこのように旅するという事を、、。
あなたがスピリチュアルな道を歩むのは今回が初めてではない。しかし、何かを完結させる上で、非常に重要な生だ。 今回の生で、あなたにはチャンスがある。前生では、それを完結させるチャンスはなかった。
{フーマンの言葉は、確信に満ちていて揺るぎがない。 ダイレクトに深くハートに響き、話を聞いているうちに質問したいたくさんの事柄がマインドから消えそうになる。 「このままではヤバイ!」と思い、ここ数ヶ月ため込んでいた質問を矢継ぎ早にした。}
キ:OSHOが肉体を離れてから、OSHOのメッセージを広げるワークを10年間以上やってきました。 最初はリーラスペースもOSHOのセンターとして運営してましたが、OSHOの看板を外して色々な人を招待するようにしたんです。
最近はアジズのオーガナイズをメインにしています。
アジズのワークを見ると本当に驚きます。彼はガイダンスと完全にチューニングしていて、彼の答えは非常に明晰です。 私もどうやったら、ガイダンスと繋がれるのかを知りたいんです。
色々な人々をオーガナイズする事は楽しいんですが、自分で真実を分かち合えないので他の目覚めた人々を利用して人を集めている感じもあります。まだ他人に頼っていて、、。
ガイダンスと直接繋がれればベストなんですけど、繋がろうと思っても繋がれないし、、。 どうやったら、完全に自立できるんでしょうか?
それから、私はずっとOSHOのワークに一生を捧げたいと思っていたにもかかわらず、いつのまにかアジズやフーマンのワークと関わっています。 OSHOの道から外れたと言う仲間もいるし、自分でもいったいこれは何なんだと時々思うんです。 OSHOとアジズやフーマンのガイダンスのワークとは、いったいどういう繋がりがあるんでしょうか?
フ:それらは、とても重要な質問だね。 いくつかの事を言おう。まずあなたは、アジズやOSHOそして全ての教えを統合出来る準備が出来ているという事だ。 アジズと私のワークは似ているところもあるが、違ってもいる。 私はアジズとは別な要素にも働きかける。 ワークの角度が違うといってもいい。
OSHOに関してだが、このワークに惹きつけられている人々の多くは、OSHOの人々だ。彼の事を私は100%尊敬している。 彼は人々の準備を整えた。 だから私が彼らにワークすると、簡単に受け取る事が出来る。 前世紀においてOSHOが始めた進化のステージを我々が引き継いで、人々に花を咲かせる事が出来る。
だから、全ては繋がっている。 私の所へ来る人には、必要に応じてダイナミックやクンダリーニ瞑想を奨励している。そして彼らをプレゼンスへと導いている。
OSHOは世界教師だ。彼の役割は、人々に悟りを与える事ではなかった。 大勢の人々を、悟りの道へと導く事にあった。 無意識だった人々に、初めて道を歩ませた功績は大きい。
彼は、仏教、キリスト教、スーフィー、タントラ、道教、そして特に禅、等々あらゆる道について話し、人々にどの道を歩むかを自由に選ばせた。
私は、既に道を歩む彼らに恩寵をもたらす事で、目覚めへと導く。
だから、OSHOと私の道は別のものではなく、継続と考えると良い。 もしOSHOが準備をしなかったら、人々は完全に無意識で座ることすら困難だったろう。 我々のワークは次のステージへの移行であり、多くのサニヤシンがやってくるには理由がある。 ガイダンスのワークとか名付けているが、それは人々の進化の事でありあなたの潜在的可能性の開花の事だ。
我々はOSHOの世界を非常に尊敬している。 OSHOの本を読んで瞑想することは、最初はそれでいい。 しかし、やがて行き詰まるだろう。
スピリチュアルな進化には、生きているマスターの臨在が必要だ。 彼からガイダンスとサポートを受け取りどうやってそこへ到達するかを知る必要がある。 恩寵により、スピリチュアルな進化が起こるのだ。
キ:目覚めたと言われる人々をどんどんリーラスペースに招待しようとも思うんですが、、。でもあなたとアジズのガイダンスは、そのなかでも非常に特別でユニークに思います。
フ:その通りだ。 私たちとは別の教師を招待すという事に関してだが、それぞれの道は違った趣がある。 例えばあなたが仏教の道に従い禅の修業を始めたとしよう。 するとスーフィーの道や道教の道を同時には歩めなくなる。 いったんある道を歩み始めたら、しばらくはその道に踏みとどまる必要があるのだ。
例えば今流行しているアドヴァイタの教師達だが、彼らの多くはサットサングの中で自分が理解した真実を伝える事でお終いにしている。 私は彼らのやり方が真実だとは思わない。
全ての目覚めた教師達が、私たちの道と同じ質と香りを持っている訳ではないのだ。 むやみに他の教師達を招待すると、混乱を引き起こす事になる。いろいろな質を持った違った道を同時に歩もうとするのは、正しい事ではない。
この件に関しては、OSHOの下でちょっと似たような事が起こっている。 OSHOは、全てをテーブルの上に広げた。全ての道を、だ。 それ故、サニヤシンの多くがちょっと混乱しているようだ。 もし教師が直接にワークする事が出来るなら、多くの混乱がクリヤーになるだろう。
何人もの教師の下でワークを同時進行させる事に関して、私は賛成しない。 特定の教師を持ったら、彼の下で数年間学び成長する必要がある。 そしてあなたが充分に目覚めてある段階に達したら、補完するために別の教えを学ぶと良い。 まだ学び終わらずして、別の教師も持つ事は、遠回りとなるだろう。
例えばあなたが山登りをしているとしよう。そのとき別の人が、全然違ったルートを指してこっちへおいでよ!と声を掛けられたようなものだ。あなたの目の前にある道から逸れて、別のルートへ行っても、結局は再び元の道に戻ることになる。
キ:別の教師をリーラスペースへ呼ぶことについてですが、昨年招待したサイレンドラとシッダールタのワークについて、どう思いますか? 自己に内在する「無音の音」を聴くという、非常にユニークなものなのですが、、、。
フ:なによりもまず私は真実、そして何が人々の助けになるか以外の事には、何も興味がない。 もし10人教師を呼ぶ事が必要と感じるなら、呼びなさいと私は言う。 この「無音の音」のワークだが、これはクンダリーニヨガとシーク教のグル・ナナックと深く関わっていて・・・。
{この「無音の音」のワークはいわゆる秘教に属するもので、その教えは絶対に漏らしてはならないと誓約書まで書かされていたのだが、フーマンは実に詳細に理解していて度肝を抜かれた。いったいどうやって知ったのか、その情報源は今もって謎だ。}
{フーマンの話を要約すると、このテクニックを使ってクンダリーニが目覚め希に第七センターが開いて、伝統的な悟りが起こる場合がある。しかし、意識の目覚めにダイレクトに働きかける道ではないので、部分的な悟りに留まる可能性が大く、多くの人々の助けにはならないとのことだった。悟りを吹聴しているが、実際には低いチャクラの浄化が終わらず、全一性には至らないグルが非常に多いと言う。}
フ:これは例え話だが、仮に今から数年後に、私とアジズが両方とも死んだとしよう、ちょうどOshoが肉体を離れたようにね。 我々のワークは実存的なものであり、テクニックとかクンダリーニの手法とかではない。 それは直接的に、あなたのプレゼンスを目覚めさせて、魂の目覚めへと導くものだ。
だから、その後でどんな教師がやって来ようとも、人々の進化は続くだろう。 なぜなら、我々は目覚めの直接的な道へと人々を磨き上げているからだ。 そこでもしこのワークが続くなら、人々に未来のワークへのしっかりとした基盤を与えるだろう。
{この時はまさかフーマンが実際に亡くなるとは夢にも思わなかった。それからフーマンは今までとは声の調子を変えて、私にこっそりと耳打ちをするように話しかけた。}
フ:これはここだけの話なんだが、あなたに秘密を教えよう。 私のワークにはOSHOが非常に深く関わっている。 だから私の生徒の多くはサニヤシンで、しかも長年ワークをしてきた人達が私のところにやって来ている。 彼の臨在は非常に強い。 彼の意識とエネルギーが、ここにとても強くある。 だから私と彼のワークとは分離出来ず、ブラザーフッドと感じているのだ。 あなたは自分のセンター名からOSHOを外したと言うが、OSHOの看板を外して初めて、本当のOSHOのワークが始まるのだ。
{今振り返って見ると、私が心底OSHOに惚れ込んでいた事を見越してそう言ってくれた可能性もある。しかしこの時は、そう言われた事で、フーマンに対して全幅の信頼を寄せる事が出来たのである。}
(3)過去生について
|