アジズとの対話

特別篇:SP確立への軌跡

サットサング最終日

アジズとの個人面談は一日おきに4回行った。
1999年12月25日はクリスマスの夕方、私はアジズ最後のサットサングに出席した。
場所はプーナのOSHOコミューン付近の高級住宅街だが、その部屋はとても簡素だった。
出席者は20人前後。前半はアジズのガイド付き瞑想、後半は参加者との質疑応答である。
この後アジズはゴアに行く予定であり、私はネパールで行われるOSHOグループの瞑想キャンプに参加予定で、エアチケット等は全て手配済。
アジズとの瞑想はこれが最後で、当分は会う事もないだろうと思っていた。

インドのもうもうと立ち上がる線香にいぶされつつ、身を整える。
やがて合図のかねがチーンとなり目を閉じて、いつも通りアジズのガイドにしたがい瞑想に入る。
個人セッションの効果もあり、ガイドの言葉が心地よくス~ッと内側に入って、数十分が経過した。
と、突然頭の中が空白に、真っ白となってしまった!
ちょうど脳内コンピュータのリセットボタンが押させて、データーが全て消去された感じだった。
その真っ白な状態、マインドのリセット画面は数分くらいかもしれないが、数時間も続いた感覚だった。

その後マインドが戻ってくると、頭の中に大きな混乱が起こった。
瞑想終了の合図が鳴り通常の状態に戻ると、この混乱がさらにひどくなった。
今まで自分が信じて来た一切のこと、<ネパール行きや日本での仕事を含む将来の計画、サニヤシンである事、関係性等々>一切の価値観が白紙撤回になった感じがしたのである。
これから先の事が全く予想できなくなり、不安と焦燥が押し寄せた。
そこでたまらず、アジズに下記の質問をした。 (この質疑応答はヒューマンブッダに掲載されている。)

瞑想は勇気ある行為だ

ゴアにて

日本で

インドの10日間リトリート