アジズとの対話
個人面談第三回(1999年12月24日)
忘れ物 ~それはいいサインだ~
ア:今日はどうかな?
キ:今日はとても調子がいいです。 ハートが開いて、同時になるべく私(ME)を覚えておく事が出来ます。 ところが行動のレベルで、忘れ物をし始めています。
ア:忘れ物だって! ハ、ハ、ハ、ハ、ハ。
キ:今日は鞄を忘れ、サングラスをなくしました。
ア:ハ、ハ、ハ、それはいいサインだ。
キ:いいサイン、、ですか?
ア:そうさ、いいサインなのさ。
キ:でも、私(ME)をキープ出来ないから、忘れ物をするんでしょう?
ア:ノー、ノー、時にはあなたが私(ME)をキープするが故に、物忘れをする事がある。
キ:本当ですか?
ア:何故かと言うと、あなたは主体と客体を同時に覚えているという事に慣れていない。 あなたがこの練習をし始めると、意識は包括的ではなく選択的となる。 こちら(自分を指さす)を見るが、こちら(外側を指す)は見ない。解るかな? 私(ME)は見るが、その目の前の世界が見えなくなる。 意識は一つの事つまり私(ME)を思い起こす事でいそがしく、目の前の事がおろそかになる。 だからあなたは、主体と客体を同時に覚えておく事が困難なのだ。 思い起こす事に慣れていないものだから、意識が内側へ外側へ、内側へ外側へと首を振る。
キ:じゃ、いいサインなんですね。
ア:いいサインだ。(あなたの状況では)シンプルに自然な現象さ。